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2009年06月28日

現状把握は層別で行う

 現場改善では、手法が変わっても、現状把握の考え方は同じようなものです。

現状把握とは、取り上げた課題の「何」が「どう」、「どれくらい」悪いのかを明確にします。


しっかりと悪さを把握するためには、データを取る必要がありますが、この時に「層別」してデータを分けることが大切になります。


例えば、課題を「A設備の異常を50%減らす」だとします。

この時のデータの取り方としては

1.どの部位の異常が多いか
2.その時の現象はどんなものがあるか
3.異常と取り扱う部品の関係は
4.曜日によって変化はないか
5.季節によって変化はないか

等々のデータを取り、それをグラフ化します。


その上で「異常に対して最も関係が深いのは何か?」を見つけていき、それに対して解析を細かくやっていきます。


このように「同じ属性でデータを集める」ことを、層別と呼んでいます。


もともとは層別もQC7つ道具の一つでしたが、今は「考え方」として外すのが一般的のようです。

でも、データを取る時には、この層別をしっかりとしておかないと、何が悪いのかが分からなくなります。


これは全ての改善の手法にも通じることですので、しっかりと理解したいものです。



ラベル:改善 手法
posted by 現場改善推進委員 at 15:42| Comment(0) | QCストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

目標の設定

 テーマの選定が終わったら、次は目標の設定です。

目標の設定には、いろいろな考え方があって、「高すぎる目標はやる気をそぐ」、「チャレンジ精神を養うために高い目標にすべき」、「短期間で達成できるレベルにすべき」、といろいろですね。


私は「リーダーやサークルのレベル」で決めています。


成長過程のリーダーが引っ張る場合は、少し高めのレベルに設定して、フォローをしながら達成できるようにします。

また、任せられるリーダーの場合は、耐えられるようなら高い目標を与えます。


本来は、会社の達成目標を前提に考えるべきかもしれませんが、QCサークルで取り組む課題は、その一部だと捉えているので、このようにレベルを変えていきます。

もちろんこの考え方が正しいか分かりませんが、今は「ストレスに対する耐性」も考慮する必要があり、よけいに難しくなっています。

それでも、常に考えていることは、「この人の成長に役立つ目標設定」ということです。


個人の適性、知識、技能、リーダーシップ等を考え、もっとも良いと思えるレベルの目標を与えることで、人は成長すると信じていますから。

現場改善の手法を教える時も同じで、今のレベルで教えること、さらに成長して欲しいから教えることと、常に教える手法とタイミングを探しています。

QCサークルが活性化してくれば、課題解決力がアップし、その結果として会社が求める成果が出てくるでしょうし、それで全体目標の達成に近くなります。

足りない部分は、他の手法で補うことが可能だし、本来そうあるべきでしょうから、QCの目標設定は、あまり拡大しないようにしましょう。

posted by 現場改善推進委員 at 22:31| Comment(1) | QCストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テーマ設定

 QC手法の場合、テーマの設定(選定)が最初にきます。

職場内では、いろいろな課題・問題があると思いますが、今優先的に取り組むテーマは何かを、サークル員で考えて設定しましょう。


また、上司の方はテーマの優先度が正しいか、フォローすることが大切です。


 企業活動を行う場合、さまざまな目標がありますが、その目標の優先度と、今の達成度を総合的に判断すると、ほぼ間違いが無くなります。


 改善の手法は、「問題解決するためのツール」ですから、テーマが間違っていたら、活動をしても会社の対する貢献度は低くなってしまいます。

さらに、テーマが決まったら、それを選択した背景をデータで表しましょう。


取り組む必要性をデータを元にしたグラフで視覚化することで、サークル員や関係者への納得性が高まります。


 時には新人の教育の一環として、「簡単なテーマ」に取り組むこともあるでしょうが、QCは人材育成に対して有効ですから、それも正しい選択でしょう。


目的をはっきりとさせることが大切です。

 
posted by 現場改善推進委員 at 17:18| Comment(0) | QCストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月25日

現場改善は手法の前に考え方

 現場改善の手法を考える前に、考え方が大事になってきます。

何のために改善するのか。

誰のために改善するのか。

改善の目標はどこか。

リソース(資源)はどれくらいか、協力者は誰か・・・等々を、しっかりと整理してからでないと、失敗することがままあります。

協力者については、後から強引に巻き込むことも可能ですが、使えるリソースを頭に入れておかないと、改善の手法を選択しても「できません」という現実の壁に当たることがあります。


QC手法なら身近なサークルで可能ですが、専門的な手法を選んでしまうと、その道に長けた知見者が必要になることから、事前に参加してもらえるかの確認が必要になります。

また、目標を高くするか、それとも達成しやすいレベルにするかで、手法は変わってきます。


例えば「不良率10%減」なら、改善の手法すら必要が無く、現場を良く見て、「ここが悪いかな」という、堪で対策が当たるかもしれません。

これが「不良率80%減」になってくると、詳細な分析が必要になることから、手法の選択を間違うと、目標達成が難しいということになるかもしれません。


対象とする課題の範囲や、難しさによって手法は変わってくるものですが、ここをキチンと理解していないと、求める成果を出すのは難しくなってきます。

また、「誰のために」を間違えると、目標達成が主たる目的になってしまい、仲間を攻めてしまうことになります。


あなたが上司の立場だとして、「目標達成には部下の協力が不可欠」だと認識しているでしょうか。


不良率を下げる目標を例にすると、平凡な上司は「不良を出すな」と言います。

非凡な上司は「なぜ不良が出るのか」と考えます。

前者は「人の問題あり」、後者は「不良発生という事実から考える」という違いがあります。


一人で問題解決できる人は、そう多くは無いと思います。

現場改善の手法を選ぶ前に、事実をしっかりと把握し、もっとも適した手法の選択が大切になってきます。

posted by 現場改善推進委員 at 23:36| Comment(0) | 現場改善日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月07日

改善における目標の設定

 現場改善を進める時に、一番悩むのが「目標の設定」ではないでしょうか。

年度の目標を決める時もそうですが、「高い目標だとクリアできない心配が・・・」と考えてしまいます。


でも、今はそういった時代ではなくなっています。


サラリーマンの多くは、「成果報酬」が当たり前のようになっていて、高い目標にチャレンジしないと、認めてもらうことが出来なくなっています。

とはいっても、今企業を支えている人も「プレッシャーに弱い」と言われていることから、誰もが目標設定に関して「これくらいなら大丈夫だろう」と決めてしまいます。


残念ながら、このような甘い目標だと、将来を担う人材は育たないといえますね。


手が届きそうな目標だと、ガムシャラに努力はしないでしょうし、新たな発想とか創造力を鍛えるきっかけになりません。


最初から無理だと思えるような目標を与えることにより、それまでの常識を超えたアイデアが生まれてくるものです。


もっとも、全員にこういった目標を与えるのではなく、個人個人の適性や能力を見極めた上で設定していきましょう。


出来る人にはより高く、そうではない人にはそれなりに。


目標のレベルを変えること自体が、各自のやる気や発奮材料になるとともに、下手をしたらモチベーションの低下にもつながります。

そういった時には、しっかりと面談をして、その理由を説明してあげるようにしましょう。


自分が期待されている度合を、しっかりと認識してもらうとともに、もっと成長するようサポートしていくのが、上司の役割で。

現場改善の手法も、レベルによって教え方を変えるようにしましょう。

posted by 現場改善推進委員 at 17:46| Comment(0) | 改善のストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

現場改善は教育

 現場改善の手法を教育することは、人材育成にも有効です。

企業内での教育体系は、それぞれの会社で整えていると思いますが、教育の目的は「会社の繁栄・成長」でしょう。


「企業は人なり」とよく言われますが、優秀な人材が揃っていることで、企業は成長をしていくのは間違いないでしょう。

パレートの理論でいくと、「2割の人材が会社の8割に貢献している」となりますが、だからといって8割の人には、何も教育をしなくて済むとは思いたくありません。

会社で働く誰もが、教育を受けることで、会社への貢献度は上がるはずでしょうし、だからこそ日本の企業は、教育に積極的だと考えています。


現場改善を教育の一環として取り入れている会社は、製造業では比較的多いようですが、その手法はまちまちです。

QCサークル活動を活発にするために、リーダーを育成しているところは多いと認識していますが、作業分析(時間分析)の領域に入ってくると、ごく一部の人が専門的にやっている会社が多いような気がします。


QCはその名の通り、「品質向上」をメインテーマにする場合が多いので、時間測定を基本とした「作業の効率化」とは、一線を画すのかもしれませんが、これからはコスト低減も、企業の生き残りをかけた重要なテーマになるはずです。


こういった背景を考えると、いろいろな問題・課題を解決できるよう、改善の手法をしっかりと教えて、企業に必要な人材を育てたいものです。

教育は時間がかかります。

だからこそ、早めの取り組みが必要ですね。

posted by 現場改善推進委員 at 16:57| Comment(0) | 改善手法と人材育成 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月04日

改善のステップを覚えよう

 現場改善にかかわらず、どんな改善でもストーリーが存在します。

そのストーリーにマッチした手法を使うことで、目標とする期日や成果を出すことが可能になります。

代表的なストーリーである、QCストーリーを例に紹介しますが、他の手法でも同じ進め方で解決できます。

@テーマ選定
まずは、自分(組織やチームの場合もあります)が取り組む課題を設定します。

A目標の設定
どのくらいの目標にするのかを、会社方針や組織方針から打ち出します。

B現状把握
テーマに関わる現状分析を、できる限り数値でデータを取り、層別して集約します。

Cサブ目標の設定
@で設定した目標を達成するために、現状把握で得たデータを元に、現象として発生している問題点を見つけて、何をどれだけ改善するのかを決めます。

D解析
問題となっている現象に関わる要因を、すべて明らかにするとともに、それぞれを調査していき、悪さの真因を明らかにする。

E検証
Dで見つけた「悪さの真因」が、本当に正しいのかを、原理原則の元に検証し、対策対象であることを確認します。

F対策の立案
効果があると思われる対策案をすべて上げ、効果や完了までに要する時間、必要なお金等で総合的に評価し、現時点で最適の対策を決めます。

G対策実行と効果の評価
Fで決まった対策案を、納期通りに実行した後、必要な期間データを取ることで、対策に狙い通りの効果が有ったかを評価します。
その時、他の面で悪い影響が出ていないかも、同時にチェックします。
(副作用の評価ともいいます)

H再発防止策
解決された悪さが、再発しないための仕組みを設定します。
(人や設備等、仕事に関わるシステムの管理となります)

I活動の振り返り
活動の振り返りをしっかりと行い、次の活動に活かします。

ステップの順番は入れ替わったり、他の方法に変わったりしますが、大体このようなストーリーで進めることで、改善で求めたい効果が得られるはずです。

使われる改善手法は、職種や職場によって適しているものを使いましょう。

posted by 現場改善推進委員 at 20:22| Comment(0) | 改善のストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

現場改善とIE手法

 製造業の現場改善手法として、IE手法を取り入れている企業も多いと思います。


この手法は取っ付きにくく、誰もが難しいと感じるようですが、人や設備の無駄を正確に分析し、効率を上げていくためには、必要な改善手法です。

IEとはインダストリアル・エンジニアリング(industrial engineering)の略で、日本語でいうと、「経営工学」、「管理工学」「 生産工学」等の意味とされています。

一口で説明できない理由ですが、いろいろなことが対象となり、現場改善から経営改善まで、幅広く対応できることから、こういった解釈がされるようです。


こちらのサイトが参考になるようですので、興味のある方はご覧になって下さい。

こちらをクリック


IEの概念を関係者に説明するときは、「能率を上げるだけではなく、作業環境を整え、会社の利益に貢献する手法」と言ったり、「IEの基本理念は人間尊重」といった言い方をしていますが、これは私の信念でもあります。

「現場改善=会社の利益」と捉えてしまうと、積極的に関わろうとしない人がいるものですが、「会社の利益=自らの生活向上」と考えると、そこそこやる気が出るものでしょう(笑)

改善手法とは、正しく使って意味がありますが、正しく使うためには、使う目的を納得してもらうことが必要です。


IE手法の動作分析や稼働分析は、時間測定が基本スキルになりますが、これは慣れないと難しいものです。


難しいことを正しく実践するためには、「改善の向こうにあるもの」を想像できるよう、教育する人もしっかりと認識したいものです。

posted by 現場改善推進委員 at 17:57| Comment(0) | IE手法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月03日

ご存知QC手法

 QC手法は多くの方がご存知だと思います。

使われている産業は、製造業にとどまらず、外食産業でも物流でも、事務系でも十分に使える改善手法ですから、有効に活用している企業・公的機関も多いでしょう。


QC手法に関しては、日本に導入されてからの歴史も古いことから、教育資料も豊富に揃っています。


多くの企業がこの教育に力を入れていると思いますが、普及している手法でも当たり前のように使えるようになるのには、やはりトレーニングが必要です。


このQC手法とQCの7つ道具が使えるようになると、ストーリーを気にしなくても、正しい問題解決の手順を踏めるようになります。

データを取る層別が正しくなり、現状把握から狙いどころが分かるようになり、解析や検証までが間違いなくできるようになります。


さらに達人になると、データ以外は頭の中で組み立てることが出来るよになることから、真の原因追究から改善策を考えるまでの時間が短くなります。

こうなると、問題解決力は高まり、職場の中に潜む問題を見つけ出し、的を射た対策を講じることが可能になります。


どんな手法でも絶対に必要なことは、「間違いなくデータを取る」ということですが、それはQCストーリーを学ぶことで磨かれます。

これから自らの改善力を高めたい人、部下に課題を任せたい人は、まずはQCストーリーの習得から初めてはいかがでしょう。

posted by 現場改善推進委員 at 22:55| Comment(0) | QCストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

問題解決力を磨く

 現場改善は慣れないと難しいものでしょうが、正しい手法の使い方を覚えることで、改善のスピードは上がっていくものです。


今、企業が必要としている人材(人財)は、問題解決力のある人だと思います。


問題解決力のある人とは、上司が指示を与えなくても、自分で問題(課題)に気づき、それを自らの力で解決していける人材です。


そもそも問題とは何かを考えてみると、「気づきの視点」を備えていないと、問題の存在にすら気付かないものです。


だらだらと長い会議も、それに慣れてしまうと「いつもの通り」となってしまうでしょうし、特定の工程で不良品が出てしまう場合も、「そこは仕方ない」と思ってしまえば、問題にさえ気づきません。


不良品の場合は形になって現れることから、気付かない人は少ないでしょうが、会社のシステムの悪さに関しては、無駄があっても当たり前だと思っている人が、意外と多いものです。


仕事(時間)の無駄、資源(材料)の無駄、そしてお金の無駄遣いにすら気付かない場合もあります。


改善の手法を覚える前に必須教育とすべきは、「無駄」の見つけ方かもしれません。


製造現場で改善をする場合は、ターゲットが決まっている場合が多いので、不要かもしれませんが、それでも「仕事の無駄」に関しては、再教育が多いのも現実です。


あなたの現場では、必要の無い仕事をしていませんか?

posted by 現場改善推進委員 at 22:15| Comment(0) | 改善手法と人材育成 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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